ロボット支援下手術機器~da Vinci~
みなさん、こんにちは!
いきなりですが、ダヴィンチ知っていますか?
病院勤務・手術関連の方は知っている。または携わっている。という方が多いのではないかと思います。
da Vinci~da Vinci Si~da Vinci Xiと改良・進化してきている手術支援機器なわけですが良く知らないという方もまだ多くいらっしゃると思います。
ちなみに画像はda Vinci Siのものです。
支援機器ですので、ロボットがすべてを行ってくれるわけではありません。
画像を見ていただければわかると思いますが、素人の方が見た場合にはロボット?となる気持ちも出てくるのではないでしょうか。
それもそのはずです。ロボットといってもそれ単独で何かをしてくれるわけではありませんので。
腹腔鏡手術をより高度な方法で行うためのサポーターといった印象でしょうか!
Contents
ペイシェントカート
こちらは、実際に患者さんと接続される部分です。
それぞれのアーム先端とカニューラと呼ばれる通り道を接続し、そこを介して鉗子を挿入します。
アームは4本あります。
1つはカメラアーム(数字の記載されていないアームですね)
残りの3つのアームは①~③と番号が振られています。①番アームなどと呼ばれています
③番アームは少し特殊で、画像のように②番アームの隣に通常配置しますが、術式によっては①番アームの隣に配置したい!そういう場合もあるのです。
その時には関節を反転させることで配置し直すことができます。
Xiについては少し見たことがある程度なので使用感は分かりません。形(フォルム)も変更されていますので、イメージとしてはスパイダーでしょうか。
サージョンコンソール
続いてこちらは、執刀医が実際に操作する部分です。
双眼鏡のようにレンズが付いていて、内視鏡映像を3D像として見ることができます。(映画館の3Dのまさにそれですね)
執刀医がカメラ・電気メス・バイポーラの基本的操作をすべて執り行うことができるようになっています。
アームの操作は比率設定ができ、例えば、執刀医が3cm動かすと実際のアームが1cm動くというような設定
ビジョンカート
最後にこちらはビジョンカートといい、簡潔にいうと、ペイシェントカートとコンソールを繋ぐ中継役の部分が大きいでしょうか。
情報が集約されますので、トラブルシューティングなどの情報も確認できますし、大元であるインテュィティブ( Intuitive Surgical社 )へもネットワークを通じて共有されていますので、早期対応にも繋がるというものです。
モニタはタッチパネルになっていますので、清潔ドレープをすることで執刀医と助手のコミュニケーションも容易に!
また、マイクとスピーカーも搭載されているので、同室内でなくてもネットワーク上で繋がっていれば手術可能という未来がもうそこまできています!!
高精度な内視鏡手術を行うことができます。
メリット
視野確保
カメラワークを執刀医自身で調整でき、人で支えることがないので、映像のブレが極力少ない。また拡大鏡で見るよりも非常に良好な視野を確保できるのです。
明るさ(光量)も調整も可能
手振れ防止機能
人間の手は手振れはどうしても起きてしまいます。そこをコントロールする機能がついています。これにより繊細な操作が可能となり、剥離や縫合において理想の手術を行うことが実現可能になりました。
遠隔手術への汎用性~5G時代へ~
ロボット支援手術の最高形である、医療格差を解消することへ
今後ネットワークが改善・改良されてそこへ到達した際には、ネットワークを介することで名医と呼ばれる医師に手術を依頼することが可能になることが想像される。(ここについては僕自身が疎いので、説明が雑で申し訳ありません。)
デメリット
より高度な技術を要する
熟練者・施設の制限
初期投資を要することに加えて、熟練した術者の確保も必要となり、病院としては課題とされると思います。
手術時間延長
ペイシェントカートを患者とドッキングさせる必要があり、また、逆の工程もあるため、余分な時間が多少なりともあることに加え、術者の技量により手術時間の大幅な延長が予想されます。
どの手術においてもそうですが、主治医の先生はよく選ばれるに越したことはないです!
手術室看護師の方なら容易に想像がつくと思いますが、手術時間の延長はすべてにおいて問題になります。
・麻酔時間延長(麻酔薬・麻薬量の増加)
・低体温リスク増
・皮下気腫・高CO₂血症・肺塞栓など気腹によるリスク増
・同一体位による褥瘡リスク増
などなど。
触覚がない
これが現段階ではとても重要な問題で、人間の5感の1つ触覚がないので、手術中にアームの動きが制限されたりしても未熟な術者は無理して操作してしまうリスクがある(機械への負荷、患者への不必要な侵襲のおそれ)
いくら気を付けていても何かしらあるかもしれないと複数の目で見ている必要があるのです。(助手Drや直接看護師が主に担います)
機械トラブルによる術式変更
機械ですので、トラブルが100%ないとは言い切れませんので、オープンコンバージョンへの対応もあるかもしれません。
もちろん、癒着により変更になる場合もありますが。
まとめ
ロボット支援下手術はより良い治療を患者さまへ提供できるツールではありますが、医療従事者はそれをしっかりと使いこなせなければならないのです。
医師には医師の、看護師には看護師の、工学技士には工学技士の携わる部分があります。その中でも、看護師はそれらの調整役として必須なポジションにいると僕は思います。
ここで紹介させていただいた情報が皆さんの少しでも有益なものになればと思います。
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