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看護師みぞさんのブログ

ルート確保テクニック

 
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泌尿器科領域に携わる機会に恵まれ、そこで泌尿器科の手術の面白さにどっぷりとハマり約5年程手術室勤務を経験(うち3年程は取り仕切る形で勤務)。 経尿道的手術~腹腔鏡手術、開腹手術まで泌尿器科域の手術は行う病院でしたので、経験しました。 今年(2019年)から放射線科専属でCT・MRIを安全に検査が行えるように、マネジメント能力を発揮することを期待され勤務しています。

みなさん、こんにちは!
手術室での経験、CT・MRI検査でルート確保の経験を元に自分なり気付きをお伝えできるようにとこの記事を書いています。

まず採血にしても、ルート確保にしても血管選びが重要です。

当たり前ですが、経験則やなんとなくで穿刺して入らない・・・

なんてことが起きていると思います。

なぜか?

 それは詳しく学ぶことがない(少ない)こと=先輩看護師もその知識が十分にないということの連鎖によるものです。 

先輩看護師を悪く言っているのではありません。これまでの制度や指導方法に問題があるだけで、先輩看護師も被害者なのです。

では、コツやポイント見ていきましょう

血管選びのコツ

血管・神経走行の確認

上肢の血管・神経走行

まずはよくルート確保する部位である上肢の血管走行を見ていきましょう。

目視で簡単に確認できる血管もありますが、ルート確保に適した血管までが駆血なしでよく確認できる方はなかなかいらっしゃいませんよね。

基本通りに正中皮静脈がしっかりと確認できれば、そこに穿刺を行いたいです。

駆血して、血管の走行を確認します。ここでルート確保の成否の8割は決まってしまうのではないでしょうか。

つまり、 適切な血管選びができるか否かで決まる  と言っても過言ではないと思います。

ルート確保に適した血管選び

①目視で確認

まず駆血して目視で血管の走行を十分確認できる血管か。
新人看護師や技術に自信のない看護師の方にとってここをクリアできないと穿刺する自信が持てないと思います。

あと、思い込みを排除して上肢全体を観察することを忘れないで下さい。
上肢で見ていない部分=裏側も確認するとしっかりと血管を確認できることもしばしばあります。

しかし、ここはあくまでも取っ掛かりといえますので、 見える=刺せるではないこと  を十分理解してくださいね。

②血管の弾性を確認

血管の走行を視認できた場合、そうでない場合も肘正中皮静脈⇔橈側皮静脈を参考に触知して前腕部の良い位置にルート確保に適した血管がないかを確認します。ほとんどはこの方法で穿刺部位を特定できますが、前腕部に適した血管を特定できない場合には、手背・肘部の選択も必要になる場合もあります。

 触知で行うことは
 1)血管の弾力の確認
 2)血管のサイズの確認
 3)血管の可動性の確認 

これにより、血管の内腔をおおよそ把握できます。
ここは件数を重ねることによりクリアする問題なのですが、血液で満たされた血管の内腔が分かるということは留置針の選択も適切に行えることに繋がります。

③立体的に血管を把握する

①②を総合して血管を立体的に把握します。
血管の走行・位置・長さ・深さ・弾力・可動性それらを総合して穿刺する際の注意点を見出します。

つまり穿刺する時には、ここにいなければ成功率は低くなることは当然の結果であるということです。なぜなら、これが出来ていなければ盲目的に勘で穿刺しているのと変わりないからです。看護師であるならば、根拠を持って自信を持って穿刺しましょう。

ルート確保のコツ

固定方法に注意

穿刺するために重要なものとして、穿刺時に血管が動いてしまわないように固定することですね。

しかし、固定というと意識し過ぎて引っ張り過ぎてしまう方が多いと思います。

固定が不十分であれば、血管が動いてしまいしっかり穿刺が出来ずに漏れてしまったりします。

逆に固定し過ぎる(引き過ぎる)と血管が見えなく・触れなくなってしまい、逆血がない・外筒が入らないなどの原因に。

あくまでも穿刺の際に血管が固定されてルート確保の確立が高くなる方法をその時々で選択するので色々な固定方法がありますが、どれが一番いいということはありません!
 自分の穿刺のフォームを理解して自分なりに一番合う方法を見つけてください! 

 また盲点として挙げられると思うのですが、いざ穿刺しようと固定した瞬間に血管が見えなくなった・・・ということありませんか? 

血管の選択の際に、どう固定することで穿刺が行いやすいかを考えて準備を行うと成功率は飛躍的に上昇すると思います。

留置針の持ち方

留置針の持ち方にも注意点があります。

直すべき持ち方

内筒の逆血が見えないように持ってしまう方は早めに直すことを強くオススメします!
操作性の不安から慣れない方は短く持ちがちですが、逆血を確認できない持ち方、接続部を持つ持ち方は改めましょう。

 ルート確保は血管へ留置針が到達した証である逆血が来ている間に留置操作を終えなければ確認する術はなくなってしまうのです。逆を言えば逆血が来ている間は確実に血管内に留置針は入っているのです。 

つまり、その確認の術を自ら手放してしまっているということに気づく必要があります。

正しい持ち方

穿刺のフォームにより2種類に分けられます
①ストロークを縦に行う(一般的な形)
②ストロークを横に行う

①これが最もスタンダードな持ち方であり、操作性・逆血確認の面から新人時代から体に叩き込むべきものです。

穿刺の操作が目視と一致しているので、自分の感覚と同じように穿刺することが可能である点、手首・指先を柔軟に操作できて血管に対して上から下方向へ穿刺が可能であるということです。

②横刺しと言ったり、穿刺操作が難しい際にこのように持つ場合があります。
応用に近い持ち方であるので、可能であれば①の持ち方を習得してください。

この方法の注意点は、横刺しといったように血管に対して腕は正面にあると思いますが、体は少し血管よりズレた位置にあるはずです。
何が言いたいかと言うと、目線が血管の正面にないので、穿刺する手は正面・目線は少し斜めに見ているのでその差が埋まらずに穿刺してしまうと血管を斜めに穿刺してしまうことがあるという点です。

この事を分かっていないと自分が「なぜ、失敗したのか」をいつまでも知ることができません。

まとめ

今回お伝えしたかったことは、

1.血管選びがルート確保の成否の鍵を握る

2.正しい留置針の持ち方を習得する

この2点をこれまで習ってきたルート確保の技術に合わせて自分のものにすることで、ルート確保の成功率は格段に上がると思います。

患者ごとに自分の持てる技術を駆使して、最高のパフォーマンスを発揮することでより良い医療・看護を提供できると僕は思っていますので、今回のルート確保1つ取ってみても、ひとつひとつ考えて行っていれば、たとえ本当に難しい症例に遭遇したとしてもそこに解決策を見出せるようになれると思います!

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泌尿器科領域に携わる機会に恵まれ、そこで泌尿器科の手術の面白さにどっぷりとハマり約5年程手術室勤務を経験(うち3年程は取り仕切る形で勤務)。 経尿道的手術~腹腔鏡手術、開腹手術まで泌尿器科域の手術は行う病院でしたので、経験しました。 今年(2019年)から放射線科専属でCT・MRIを安全に検査が行えるように、マネジメント能力を発揮することを期待され勤務しています。


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